妻がインターネットで格安物件を探してきた。不動産屋に連絡してその物件を見に行くのが筋だが、妻は、直接その物件を見たいという。
疲れて仕事から帰ってきた後の外出は、地獄だった。なぜならその物件の正確な場所がわからないからだ。 ○×市○×町、わかるのはそこまでだった。後は間取りと写真が手がかりだった。私の車は、カーナビがついていないし、妻は地図が読めないのであてにできない。
自宅から目的の町につくのは難しくなかった(30分くらい)。しかし、そこから、その町を徘徊すること1時間・・・。その家は見つからない。すべての道は通ったはずなのに・・・。妻の機嫌が段々と悪くなっていった。 まだ行っていない細道が一つだけあった。しかし、そこに車が入っていけるとは思えなかった。物件には駐車場有りと書いてあったからこの道の先は確認していない。車を降りて「一人」で細道の坂を上っていく。家が数件建っている。どれも古い家だ。古い家の2件は。軽トラがとめてあった。この細道をあがってこれると信じられなかった。でも軽トラなら傷がついても平気か。 その道のいきどまりに物件はあった。深夜一時近かった。安い物件には必ず理由があるということをしった。そして、住所もわからず物件を見に行こうなんて思わないことだ。 <データ> 間取り:4LDK
価格:2900万円
駅:バス10分
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